キャラバン・メイトはいる。でも、誰が講座をするのだろう
キャラバン・メイトとは、認知症サポーター養成講座の講師役を担う人です。
近いうちに、私はそのキャラバン・メイト養成研修を受ける予定です。
きっかけの一つは、地域で聞いた「人事異動」の話でした。
キャラバン・メイトが「いる」ことと、実際に活動できる人が「いる」ことは、同じではないのかもしれません。
そして考えてみると、私は普段から地域で認知症についての出前講座をしています。
新しい活動を始めるというより、今やっていることを、認知症サポーターの養成にもつなげられるのではないか。
そんなことを考え、研修を受けてみようと思いました。
認知症サポーターを育てる人
認知症サポーター養成講座は、地域の人たちが認知症について知り、認知症のある方や家族について考えるきっかけになるものです。
そして、その講座を担うのがキャラバン・メイトです。
市町村や地域包括支援センターなどで認知症を担当する職員の中にも、キャラバン・メイトになっている方がいます。
地域で認知症サポーターを増やしていくためには、当然、その講座を担う人も必要になります。
ところが、地域の方からある話を聞いて、
「なるほど、そういう問題もあるのか」
と思いました。
地方では、一人の人事異動の影響が大きい
自治体には人事異動があります。
特に職員数が限られている地方の自治体では、一人の異動による影響が大きくなることがあります。
認知症を担当していた職員がキャラバン・メイトになり、認知症サポーター養成講座を担当する。
経験を積み、地域とのつながりもできていく。
ところが数年後、人事異動によって別の部署を担当することがあります。
もちろん、部署が変わったからといって、キャラバン・メイトでなくなるわけではありません。
でも、新しい部署には新しい仕事があります。
その仕事をしながら、これまでと同じように認知症サポーター養成講座も担当するとなれば、今度は本来の業務に加えて担う仕事になってしまいます。
一方、新しく認知症担当になった職員が、すぐにキャラバン・メイトとして活動できるとは限りません。
そうすると、
「キャラバン・メイトはいる。でも、今、実際に講座を担える人は誰なのだろう」
ということが起こります。
地方では、こうした一人の人事異動の影響が、より大きく表れることもあるのだと思います。
自治体職員だけが担わなくてもいいのでは
その話を聞いて、私は考えました。
認知症サポーターを育てる役割を、市町村や地域包括支援センターの職員だけが担わなくてもいいのではないか。
地域には、普段から認知症のある方や家族と関わっている人たちがいます。
医療機関にもいます。
介護事業所にもいます。
地域の中で認知症に関する活動を続けている人もいます。
そういう人たちの中にもキャラバン・メイトがいれば、講座を担う人の裾野を広げられるかもしれません。
自治体の担当者が人事異動で変わっても、地域には別の担い手がいる。
行政だけに任せるのではなく、地域の中にも継続して動ける人がいる。
そんな形があってもいいのではないかと思いました。
考えてみれば、私はすでに出前講座をしている
そこで、自分自身のことを考えてみました。
私は普段から、地域に出向いて認知症についての出前講座をする機会があります。
地域の方に認知症について知ってもらう。
認知症のある方への接し方を一緒に考える。
早めに相談することの大切さを伝える。
考えてみれば、これまで私が出前講座でやってきたことと、認知症サポーター養成講座には重なるところがあります。
それならキャラバン・メイトになったあと、必要な内容や実施方法などを整えることで、これまで行ってきた出前講座を、認知症サポーターの養成にもつなげられるのではないか。
そう考えるようになりました。
まったく新しい活動を一から始めるわけではありません。
それなら、自分にもできることがあるかもしれません。
これも、今回キャラバン・メイト養成研修を受けようと思った理由の一つです。
キャラバン・メイトになった「あと」を考えたい
研修を受けて、キャラバン・メイトになる。
それ自体を目的にはしたくありません。
私の場合は、これまで地域で続けてきた出前講座があります。
そこにキャラバン・メイトとしての役割を加えることで、これまでの活動を認知症サポーターの養成にもつなげられるかもしれません。
そして地方では、人事異動によって認知症の担当者が変わることがあります。
だからこそ、市町村や地域包括支援センターだけではなく、地域の医療や介護の中にも、継続して講座を担える人がいる。
そんな形があってもいいのではないかと思っています。
私がキャラバン・メイトになることで、その一人になれるかもしれません。
「キャラバン・メイトになること」が目的ではなく、地域で今までやってきたことに、どう生かせるのか。
まずは研修を受けて、しっかり学んでみたいと思います。
