きょうの気づき帖を始めます
認知症に関わる人たちと日々接していると、いろいろなことがあります。
考えさせられることもあれば、どうしたものかと頭を抱えることもあります。
そして、ときには思わず笑ってしまうこともあります。
「きょうの気づき帖」は、認知症の本人・家族・支援者それぞれの立場から、日々の出来事と気づきを一緒に考えるブログです。ひとつの正解を決めつけず、迷いや失敗も含めて書いていきます。
もちろん、笑っている場合ではないこともあります。
でも、人と人との間で起きることですから、教科書どおりにはいきません。
「今日はうまくいったな」と思う日もあれば、帰り道になってから、
「あれでよかったのかな」
と思うこともあります。
そんな毎日です。
人って、そんなに簡単じゃない――困った行動にも、その人なりの理由がある
認知症に関わる中で感じるのは、本人だけでなく、家族や支える人たちも、悩みを抱えていることが本当に多いということです。
どう接したらいいのか分からない。
何度言っても伝わらない。
自分の対応が間違っているのではないか。
誰にも言えず、一人で抱えている人もいます。
私自身、長く認知症に関わってきましたが、何でも分かるわけではありません。
むしろ、関われば関わるほど、
「人って、そんなに簡単じゃないな」
と思うことの方が増えたような気がします。
同じ言葉を何度も繰り返すことにも、怒ることにも、拒否することにも、その人なりの理由があるのかもしれません。
こちらから見れば「困った行動」でも、その人から見れば、それなりに筋が通っていることもあります。
そこに気づいたとき、
「なるほど。そういうことだったのか」
と思うことがあります。
体験を、個人が分からない形で書きます
このブログでは、日々の関わりの中で実際にあった出来事も、できる範囲で書いていきたいと思っています。
もちろん、実際にあったことをそのまま書くことはできません。
名前や場所、年齢、家族構成など、個人が分かるような情報は出しません。必要に応じて、状況の一部を変えたり、いくつかの出来事をまとめたりすることもあると思います。
でも、
「こんなことがあった」
「そのとき私はこう感じた」
「あとになって、こう考えた」
ということは残していきたいです。
心に残った一言。
ちょっと笑ってしまった出来事。
自分が失敗したこと。
あとになって気づいたこと。
「これ、誰かにも聞いてほしいな」と思ったこと。
そういうものを、この場所に少しずつ残していこうと思っています。
発信を一度やめた理由
実は以前にも、こうした発信をしようとしたことがありました。
でも、仕事をしながら一から文章を書いて、写真を考えて、記事として整えて……。
これが、なかなか大変でした。
伝えたいことはあるのに、記事にするところまでたどり着かない。
そして一度、やめてしまいました。
まあ、続かなかったわけです。
AIは、言葉を整理するために使います
ところが最近、AIというものがずいぶん身近になってきました。
最初は私も、
「本当にそんなものが役に立つのか」
と思っていました。
でも、話した言葉を文字に起こしたり、頭の中にあるものを整理したりするのには、なかなか便利です。
今の時代の波に、無理に乗る必要はないのかもしれません。
でも、使えるものなら使ってみよう。
それで、今まで伝えられなかったことを誰かに届けられるなら、それも悪くない。
そんなふうに考えるようになりました。
このブログも、私が話したことをAIで文字に起こしたり、整理したりしながら作っていきます。
だからといって、AIに全部考えてもらうつもりはありません。
経験したのは私です。
迷ったのも私です。
笑ったのも、腹が立ったのも、「しまった」と思ったのも私です。
AIには、そのごちゃごちゃした頭の中を整理するのを少し手伝ってもらいます。
正解を決めつけず、一緒に考えます
文章も、あまり立派にしすぎないつもりです。
少しくらい不恰好でもいい。
「前に書いたことと少し考えが変わったな」ということも、たぶん出てくると思います。
それも含めて、このブログは私の日記でもあります。
認知症のある本人。
家族。
医療や介護に関わる人。
地域で関わる人。
それぞれ立場が違えば、見えているものも違います。
ここで「これが正解です」と言い切るのではなく、「こんなことがあった」「私はこう感じた」「みなさんなら、どうでしょう」と一緒に考えられる場所になればと思っています。
今日の小さな気づきが、誰かの明日の役に立つかもしれない。
役に立たなくても、
「そんなこともあるよね」
と少し笑ってもらえたら、それもいい。
そんな気持ちで、「きょうの気づき帖」を始めます。
